日本に居ながらアメリカの大学に挑戦したい方へ向けて、入学手続きや、返済不要の奨学金制度などをわかりやすくまとめました。現地と日本の費用感の違いや、家賃の節約術、奨学金の探し方など、気になるポイントを徹底解説しています。初めての海外進学でも安心して準備を進められるよう、具体的なステップや実例を交えながらサポートしますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
<無料記事>
<有料記事>
- 日本在住の日本人が利用できる返済不要の奨学金制度
- 大学独自の奨学金(Merit-based Scholarship / Need-based Scholarship)
- 日本政府(文部科学省)関連の奨学金
- フルブライト奨学金(Fulbright Program)
- 民間財団・地方自治体の奨学金
- 実情:返済不要の「生活費+学費フルカバー」は極めてレア
- まとめとアドバイス
- 最終的なポイント
目次
日本に居住する日本人が、アメリカの大学に入学する方法
大学や専攻のリサーチ
- 専攻の決定
まずは学びたい分野や専攻を検討します。将来のキャリアや興味・関心のある分野をもとに複数の大学をピックアップしましょう。 - 大学の情報収集
- 大学公式サイト、留学情報サイト、留学エージェントのウェブサイトなどを活用し、以下の点を比較・検討します。
- 学費・奨学金制度
- 学生数や留学生割合
- 地域性(都市部か地方か)
- 寮やキャンパスの環境
- 大学ランキングも指標のひとつになりますが、あくまで目安として活用しましょう。自分がやりたいことができる大学であるかが最優先です。
- 大学公式サイト、留学情報サイト、留学エージェントのウェブサイトなどを活用し、以下の点を比較・検討します。
出願要件の確認
- 必要なテストスコアの確認
アメリカの多くの大学では、以下のようなスコアを出願に利用します。- SAT or ACT:大学入学共通テストに相当。多くの4年制大学で要求されることがありますが、近年は「テストオプショナル(Test-Optional)」の大学も増えています。
- TOEFL or IELTS:英語力証明のためのテスト。留学生にはほぼ必須です(英語母語話者と同等の英語力を求められます)。
- GPA(高校・大学の成績)
高校卒業生の場合は高校の成績表が必要です。在籍中の成績、あるいは既に卒業している場合は卒業証明書と成績証明書を取得しておきましょう。 - エッセイ・パーソナルステートメント
アメリカの大学では、エッセイやパーソナルステートメントで自分の人間性や将来の目標を評価されることが多いです。出願校によってテーマや形式が異なる場合があるので、志望校の要件をよく確認してから執筆しましょう。 - 推薦状(Letter of Recommendation)
先生や指導教官、上司などに依頼し、英語で作成してもらいます。大学やプログラムによっては複数通の提出が必要になるので、余裕をもって準備を始めましょう。
テスト準備とスケジュール
- TOEFL/IELTSの対策
アメリカの大学はTOEFL iBTのスコアを最も一般的に要求します。IELTSも受け入れられるケースが多いので、どちらを受けるかは大学の指定を確認しましょう。学部レベルであれば、概ねTOEFL iBT 80~90点以上、IELTS 6.5以上を目安とする大学が多いですが、名門大学はより高いスコアを要求する場合があります。 - SAT/ACTの対策
- テスト自体は日本国内でも受験可能です。ただし試験日・会場は限られているため、早めにテスト日程を調べておきましょう。
- 「テストオプショナル」や「テストフリー」の大学の場合、必ずしもSAT/ACTスコアが必要ではない場合もありますが、スコアが高い場合は合否や奨学金で有利に働くこともあります。
- 試験スケジュールの把握
- アメリカの大学の多くは「秋入学(8~9月頃)」ですが、出願締切は前年度の12月~翌年1月頃(大学によって異なる)に設定されていることが多いです。
- 海外受験であることや、スコアが発行されるまでの期間を考慮し、早めに計画を立てましょう。
出願手続き
- 出願方法
- アメリカの大学は主にオンライン出願が一般的です。
- 共通出願システムとして「Common Application(通称Common App)」や「Coalition Application」などを利用できる場合もあります。
- 必要書類の提出
- 成績証明書の英訳
- エッセイ・パーソナルステートメント
- 推薦状
- テストスコア(TOEFLやSAT/ACTなど)
- 財政証明書(Financial Statement):留学中の学費や生活費を賄える資金がある証明として、銀行残高証明などを求められます。
- 出願料の支払い
- 大学により異なりますが、1校あたり50~100ドル程度が多いです。
- 納入方法はクレジットカードやPayPalなどが一般的です。
- 出願締切に注意
- 早期出願(Early Action / Early Decision):通常、11月~12月上旬に締め切りが設定されることが多いです。
- 通常出願(Regular Decision):1月~2月頃が締め切りのピークです。
- 出願校のホームページで締切日を必ず確認しましょう。
ビザの申請
- I-20の発行
大学から合格通知が出た後、留学生用のI-20(学生ビザ発行のための証明書)が発行されます。 - F-1ビザの申請
- 在日アメリカ大使館または領事館のウェブサイトからF-1(学生ビザ)を申請します。
- DS-160フォームの記入、面接予約、ビザ申請料金(SEVIS費用含む)支払いが必要です。
- ビザ面接
- 大使館や領事館で面接を受け、留学の目的や資金計画などを聞かれます。
- 必要書類(I-20や財政証明、パスポートなど)を忘れずに持参しましょう。
奨学金・資金計画
- 大学独自の奨学金
- 留学生向け奨学金を用意している大学もあります。応募要件や締め切りを確認し、早めに出願します。
- 外部奨学金
- 日本政府、民間財団、企業などが提供している奨学金制度も検討しましょう。
- 多くは募集期間と応募要件が限定されているため、こまめに情報収集することが大切です。
- 学費・生活費の見積もり
- 学費は大学、専攻、居住地域によって大きく異なります。1年間で約2万~5万ドル程度(学部の場合)が目安になります。
- 生活費は地域により異なりますが、家賃の安い地域と高い地域で大きく差があります。都市部の場合は住居費が高くなりやすいです。
渡航準備
- 住居の手配
- 大学寮に入る場合は、大学からの案内に従って申込手続きを行います。
- オフキャンパスのアパートやホームステイを検討する場合は、渡航前にオンラインで探すか、大学の国際学生オフィスに相談してみましょう。
- 航空券の手配
- ビザを取得したら渡航日程を決め、航空券を予約します。大学のオリエンテーションや寮の入寮開始日に間に合うように計画しましょう。
- 保険加入
- アメリカでは医療費が高額なため、留学生保険や大学が指定する健康保険へ加入するのが一般的です。
- 持ち物リストの作成
- パスポート、I-20、ビザなど重要書類は必ず手荷物に入れておきましょう。
- 現地で購入したほうが安い・手軽なもの(PC、日用品など)もあるため、荷物は必要最低限で抑えると良いです。
大学生活開始後のサポート
- 国際学生オフィス(ISO):ビザ関連、生活相談、現地でのアルバイト情報などサポートを受けられます。
- オリエンテーション:留学生向けに大学のシステムやアメリカでの生活ルールなどを案内するセッションがあります。
- 学生クラブ・サークル:課外活動を通じて友人を作ったりネットワークを広げたりできます。
まとめ
- 情報収集とスケジューリングが鍵:出願締切やビザ申請の時期は早めに確認し、逆算してテスト準備や書類作成を行う。
- 語学力・テスト対策:TOEFLやSATなどの試験対策は時間がかかるため、余裕をもって計画する。
- 財政計画と奨学金:高額な学費に対しては奨学金や助成金制度をうまく活用。
- ビザ取得手続きも忘れずに:合格後すぐに大学が発行するI-20を受け取り、F-1ビザの申請手続きを進める。
これらのステップを踏みながら進めることで、日本に居住していてもアメリカの大学への入学は十分に可能です。特に最初の「どの大学を目指したいか」を明確にし、各校の要件・締切に合わせて逆算して準備するとスムーズに進められます。頑張ってください。
日本在住の日本人が利用できる返済不要の奨学金制度
日本在住の日本人がアメリカの大学へ留学する際、「授業料や家賃など渡航費用以外にかかる費用」をカバーしてくれる“返済不要”の奨学金は非常に数が限られており、特に学部留学(Undergraduate)の場合はほとんどありません。以下では、代表的な制度や探し方のヒントをまとめていますが、基本的には大学独自の奨学金や民間財団・地方自治体の奨学金を組み合わせたり、部分的にしか支給されないケースが多い点にご注意ください。
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